2013-01-01から1年間の記事一覧

例えば風呂上りの彼氏の頭髪が心もとないのに気づいた瞬間

「君、中国に行ってみない?」 そう聞かれたのは、駅前の居酒屋で忘年会をしていたときだ。学部の忘年会で、教授と話しているときにもちかけられた話である。 なんでも中国の大学で、日本文化と日本語を教える教師を募集していて、その募集が私の通う大学の…

うならない俺の恋心

12月も半ばを過ぎ、年の瀬も大詰めである。もう一年終わるのかよ、早いよ。卒論もシューカツも間に合ってないよ! 急がば回れということわざに全てを託して遠回りをし、ちゃっかりブログを書いています。こんにちは。 自分のしたいことが分かっていれば迷う…

心に吹き抜ける寒風も遮っておくれ

道端ですれ違った、赤いシャカシャカを着たぽっちゃりした男の子と、青いシャカシャカを着たすらっとした男の子が、ほっぺたをつつきあっているのに見とれて、電柱に右膝を強打した。 往来で悲鳴をあげるわけにもいかず、「ふんっ……ぐぅ……」と苦悶の声をこら…

最終回を迎えたい

全身が筋肉痛だ。未だかつてないほどに。首は軋み、胸筋は悲鳴を上げ、ふくらはげに鈍痛が走る。 昨日、演奏会に出演してきた後遺症だ。 私は音楽系の部活に所属していて、そこでは年に二回は大きな演奏会を行っている。特に12月に行われる演奏会は盛大で、…

男子中学生の男気に惚れる

「この野郎!マジメにやりやがれスットコドッコイ!」と、ネットゲームに興じながら怒りを炸裂させる。私は海外の対戦型のゲームをよくやっているのだが、これが曲者なのだ。 このゲームは五対五で行うものであり、味方にきちんと役割を果たしてくれない者が…

顔のことはほっとけ

大事な日はちっとも早起きできないくせに、なんでもない休日に早起きしてしまって時間をもてあます。仕方ないからとりあえず朝ごはん食べながらアニメを見ていたら面白くて、気がついたら昼になっていた。せっかく早起きしたのに私の午前中はどこへ消えた。 …

やはりお注射で治すのだろうか

眠りに落ちるのと気絶するのって、大した変わりはないのではなかろうか。少なくともどちらも意識がなくなるのだから、状態としては変わらないはずだ。 それなら、私が今ここで睡魔に負けたとしても、「なんだか気が遠くなっていったかと思ったら、気絶してい…

エア結婚生活にはまだ早い

マズい。ヒジョーにマズい。卒論もシューカツもちっとも進まない。近頃なんだか停滞気味なのである。捗るのはしょうもない妄想ばかりだ。 最近はエア恋人ごっこにはまっている。日々の生活を、恋人がいるという設定でおくるのだ。 前々から私は思っていた。…

貴様に会う時を待ちわび、震える我が身の喜びよ

いきなり訪れた冬の寒さに面食らっています、こんにちは。 私は四季の中で冬が一番好きだ。冷たい北風に吹かれながら食べる肉まんほどぬくもりを感じさせてくれるものはないし、ふくふくと湯気のたつ鍋は体を内側から温めてくれる。冷え性で氷のようになった…

鶏よりもタチが悪い

また忘れてしまった。この間も友人との待ち合わせをすっぽかした。 家に引きこもっているおかげで三歩どころか一歩も歩いていない。それなのに物事を忘れてしまうとは、脳に神経が通っていない可能性を疑わねばならぬ。 自慢ではないが、私は記憶力が弱い。…

誰かの幸せを願った分だけ、バカップルの不幸を願わずにはおれぬ

まず私が述べたいのは、これから私が語ろうとしていることは、ネタバレかもしれぬということだ。 どこまで話せばネタバレかという判断基準は、個人によって違う。物語の核心まで行かなければネタバレではないという人も居れば、もしかしたらちょっとした感想…

物言わぬ君たちの心が知りたい

先日ついに、新しいパソコンを買ってしまった。私がほしいものの中で、最大級に高いものである。6桁もお金を払うなんて、我ながら恐れ多いことをしてしまったものだ…。 なんとなく恐れ多いという言葉の用法があっていない気がするが、まぁいい。 ちなみに私…

例えるならば伸びきったゴムのような

さいきんまったくやるきがない。やるきがなさすぎて、ぜんぶひらがなだ。いまのわたしは、ひらがなよりもゆるいせいかつをおくっている。 読みにくいのでちょっとばかしやる気をだそう。なぁに、スペースキーをポンとおすだけじゃ。 冒頭で書いた通りだが、…

憂いを帯びたその瞳が好き

最近、生活習慣が歪みすぎていてマズい。4時に寝て昼ごろに起きるような生活をしている。 では4時まで何をしているのかといえば、大体ゲームをしているかマンガを読んでいる。 昨夜も、深夜までネットゲームをしていて、見事に夜更かしをしてしまった。寝た…

肉と野菜とイケメン店員

先日、ちまたで噂の「サムギョプサルの店員には、イケメンしかいない」という都市伝説を確かめるべく、友人とサムギョプサルを食べにいった。ちなみにちまたとは、私と友人の間でという意味だ。 この都市伝説が本当ならば、サムギョプサルの店とはイケメンを…

殺人ライセンス

私は本日、ついに第一種殺人ライセンスを取得した。平たく言うと、運転免許を手に入れた。 露悪趣味があるわけではないが、私は運転が苦手である。人を跳ね飛ばさないかと心配で、法定速度以下でノロノロと走ったりする。かと思うと、何をトチ狂ったのか曲が…

悩ましき刺激

鼻をかんだ後のちり紙というのは、なんとも悩ましいものだ。自分の部屋のように、人目につかない場所ならば、はばかることなく「ぢーん」と鼻をかんでゴミ箱に捨てることができる。 しかし授業中の教室や公共の場では、扱いに困ること山の如しだ。 まず音を…

ずっと笑って2

SS

涼しい風が吹き始め、かすかに街路樹が色づき始めた道を、おれは足取り軽く歩いていた。本の入った袋の重みが嬉しくて、足元がふわふわと落ち着かないのだ。先月多めにバイトのシフトをいれた甲斐あって、お金に余裕ができたので、以前から欲しかった本を買…

仲間たちが待ってる世界へ帰らなきゃ

少々ご無沙汰しておりました、お久しぶりです。少々といっても二週間ほどだが、八月あたりからの更新頻度からすればご無沙汰だと思う。 この一週間と少し(誤魔化した)の間に私が何をしていたかというと、もともと私がいた世界に帰っていた。 実は私は本来…

その密着感と卑猥さがたまらんです

今日もアルバイトで塾の講師をしてきた。 直前で生徒が一人こないことが分かったので、「〇〇君今日はこないんだって、二人っきりだね?」と笑顔で言ってみたところ、「いや、そういうのいいッスわ…」と返されて切ない思いをした次第である。 なんだいなんだ…

まぶたを閉じてもそこには無い

最近なにかと、言葉選びのセンスが古いと言われる。そんなことはないと思うのだが、自分の言葉は自分基準なので、人からしたら古いのかもしれぬ。 とはいえ、はやり言葉を使っている自分は、無理をしている感が否めない。時流に追いつこうと必死ですがりつく…

ムーンライトパワー メーイクアーップ!

懐かしのアニメのセリフでごきげんよう、霞です。 昨夜は中秋の名月であった。アルバイトをした帰りの電車の中で、窓から空を見上げてみたのだが、確かに美しい月であった。 しかし私の残念な脳みそは、そこですぐに「あ、月見団子が食べたい」という方向に…

ずっと笑って

SS

心を落ち着けて、狙いを澄ます。体をぐっと安定させてギリギリまで張りつめたところで、ふっと力を抜いて的を射る。ズドンという鈍い音がして的に矢が突き刺さる。後ろに下がって次の自分の順番まで前の人が射るのを見る。 「あ…浩太…」 周囲で構えている男…

枯れ木ですらも山を賑わわすというのに

私はさっきまで、ベッドに寝転がって世にも奇妙な間抜け面で天井を眺めたり、ぼんやりと携帯の画像フォルダを漁ったり、本を流し読みしたりしていた。有り体に言えば、暇をしていた。 この「暇をする」という言葉は、わりと使われているくせに矛盾をはらんだ…

片道切符でかまわない

近ごろ、しょっちゅう写真を撮るようになった。近ごろと言っても、去年の暮れあたりからである。 なんだか、無性に「今」を保存しておきたくなったのだ。年かもしれない。実際の年齢と中身の年齢は、比例しないのだ。中身だけどんどんとおっさんになっていく…

なんで分かってないのよ!でもそこが好き!

今日もいつものように、バードウォッチングならぬメンズウォッチングをしていたのだが、イケメンについてとある発見をしたのでここに報告したい。 おっと、ここで「バードウォッチングならぬメンズウォッチングってなんだよ!バードウォッチングとお前のゲス…

隙だらけだぜ

夜まで遊んだ帰りなどに、スーツ姿のまま女性と手を繋いで歩いている男性を見かける。たいていが若い男で、デレデレと楽しそうだったり、落ち着いて自分のペースを守っていたり、フラフラと千鳥足だったりと様々だ。 私はこういう人たちが大好物なのだ。なぜ…

雲散霧消する青春時代

ふと「そうめんが食べたい」と思い、後輩とそうめん会を催した私。個性豊かな後輩たちは、そうめんにじゃこ天やらきゅうりやらを入れたがって、さぁ大変! てんやわんやの末に出来上がったそうめんは、とってもおいしくて、私たちは満腹になったのでした。 …

男四人の台所

薄く褐色に染まったそれを口に含む。それは滑らかに舌の上を滑り、私の欲望を少しずつ満たしていってくれる。 たった一度では足りなくて、なんどもなんども繰り返す。 何人もの男がそれを囲み、欲望がみちた時に誰からともなく言葉がこぼれた。 「はーもうお…

叶える気のない片想い

最近の私には気になる人が居る。どれくらい気になるかというと、「今なにしてるのかな?」と考えてしまって夜も眠れなかったり、抱き締めたくてたまらない気持ちを抑えて、かわりに枕を抱きしめたりしてしまうくらいなのだ。 そんな彼は、私のバイト先によく…