なんで分かってないのよ!でもそこが好き!
今日もいつものように、バードウォッチングならぬメンズウォッチングをしていたのだが、イケメンについてとある発見をしたのでここに報告したい。
おっと、ここで「バードウォッチングならぬメンズウォッチングってなんだよ!バードウォッチングとお前のゲスな趣味を並べるな!」とか、「日常的にメンズウォッチングをしてんなよ変態め!」なんてことを突っ込むのは野暮ってもんですぜ…(ニヒルな笑み)。
あいたっ!ちょ、ものを!ものを投げないでください!
いてててて…ふぅ。色んなものが飛んでくるのがおさまったようなので、報告を再開しよう。
私が発見したこと。それは「イケメンには『わかっているイケメン』と『わかっていないイケメン』の二種類が居る」ということである。
この場合のわかっているとは、自分がモテること、イケメンであることについてわかっているかどうかだ。
わかっているイケメンは、常に髪型や話し方に気を配り、かっこいいオレを決して乱さない。自分に対する自負があるゆえに物腰も堂々としていて、街中でもひときわ目を引く存在だ。
それに対してわかっていないイケメンは、実に自然体である。笑ってるんだか真顔なんだかよく分からない表情で隣の友人の話を聞き、ときどきへにゃりと笑ったりする。フラッと離れて「あ、そっちじゃねーって」と引き戻されることもしばしばだ。気遣いができないわけではないが、見るからに気ままな動きをしている。
ここからは、『わかっているイケメン』をA君、『わかっていないイケメン』をB君として、話しを進めてしんぜよう。
まぁ最後までお聞きくだされよ。
A君は幼いころから女の子に囲まれて育ってきた。中学校くらいで「オレってもしかして、モテるんじゃね?」と気付き、オシャレに気を使うようになった。容姿がいいこともあって、A君はメキメキとオシャレ上級者の仲間入りをし、女の子も入れ食い状態だ。
クラスではいつだってリーダー格で、グループで遊ぶ時にはいつでも中心にA君がいる。
そんな彼にとって、女の子が自分をチヤホヤしてくれることはおりこみ済みで、いつでも女の子と遊んでいるのがちょっとした自慢だった。
感じが悪くならないようにどんな女の子にもいつだって平等に接しているため、友達も多いし事件を起こしたこともほとんどない。
「みんなサイコー!もっと楽しいことしようぜ!」
一方B君は、男子とも女子とも仲良しで、みんなの中心に居るわけではないけど何かある時には必ず誘われるような、愛されキャラだ。
ふにゃりとした笑顔は彼の柔らかい雰囲気に拍車をかけ、よりいっそう優しげに見せている。いつも「癒し系」「かわいい」ともてはやされ、困ったように笑うと、その笑顔に騒がれてしまって、戸惑うこともしばしばだ。
何気ない仕草や表情が、朴訥としていてかわいらしく、女子の間ではファンクラブができるほどの人気ぶりである。
「オレ、みんなと一緒に居れるのが好きなんだー(へにゃ)」
ざっとこんな感じの二種類である。どちらも、意識のあるなしに関わらず、自分の魅力を最大限に発揮しているのがお分かりいただけるだろうか。
もちろんこれだけではなく、イケメンの中には様々な種類が居ると思う。頑張ってるけど微妙にズレててかわいいイケメンや、人とほとんど関わることがないけれど、いつでも陰で噂されてしまうようなイケメンなど、多岐に渡るだろう。
まぁひとまずそのへんは置いといて、A君とB君の話である。ホ○…BL漫画でも、この二種類のうちどちらかが出ている作品がかなり多いように思う。
さて、みなさんはどちらのタイプがお好きだろうか。
かなり迷うところだが、私はB君派である。かっこいいんだけど、イマイチそこを分かってないところがかわいい。
ということを友人に言ったら「あんたはいっつもそうじゃが(岡山弁)」と、突っ込みを入れられた。友人曰く、私の好みはとても分かりやすいらしい。まぁ確かに、朴訥とした男子が好きだけどさ。恋愛になれてなくて、ウブっぽい男子なんて最高だね!
あっ、そういえば最近私が熱を上げて、しょっちゅうブログにも登場させているアイドル君は、完全にB君タイプだ。ごめんね、私なんかのブログに登場させて…愛ゆえだからどうぞ許して。
彼ったら、胸のところがよれよれになったTシャツばっかり着ている。この間なんて、なぜか会うたびに同じTシャツを着ていた。色あせた赤色で、胸に数字が入っていて、首のところなんてすっかり伸びて胸元まで見えているシャツである。いやん、セクシー。
もしかしてそういうデザインの服なのかしら?と、よく確認してみたが、あれは確実に着古して首が伸びてしまっている。
なぜなんだアイドル君!君はすごくいいものをもっているのに、なんでそんなにだるんだるんに伸びてしまったTシャツを着ているんだ!
まぁ、そんなところもかわいいんだけどね。不潔ではないし。ていうか、もしもこれでアイドルが本気出してオシャレなんて始めてしまったら、誘蛾灯に群がる夜の虫たちのように、彼の周りに女の子たちがよってきて大変だと思う。
私はすごくバカなので、ホイホイと近づいて行ってしまうに違いない。それで、太陽に近づきすぎたせいでその身を焼かれたアポロンのように(実際には、誘蛾灯の青白い蛍光灯に近づきすぎて『ジュッ』と蒸発する虫のように)、恋に心を焼かれるのだ。
それにしても、身なりに気を使ってないのに不潔感がないって、すごいと思う。
私なんてほんのちょっと適当に体を洗っていたら、あっという間に背中にニキビができてしまった。夏はただでさえ汗やらなんやらで肌が荒れがちなのに、油断したのがバカだった。でも見えないところで気を抜くって、ブサイク男子の特徴だよなぁ…。気をつけよう。
まぁ誰に見せるわけでもないし、いいんだけどサ。あっ、この考えがすでにダメか。むしろ見せる機会を積極的に設ければ…!と思ったけど、もう夏も終わるので来年にしますね。
A君もB君も魅力的だけど、他にもいろんな魅力的な男子がいそうである。これだから、街中メンズウォッチングはやめられねぇぜ、ゲシシシシ。
しかし、せっかくメンズをウォッチングしてるんだから、それを自分のファッションセンスに活かしたい。どうして私はこんなにパッとしないのだろうか。
えっ、私はA君タイプなのか、B君タイプなのか、どっちなのかって?
まったく…君は話を聞いていたのかね。A君もB君もあくまでイケメンなのが大前提で、それを本人が分かっているか分かっていないかの違いなのだよ。
なに、まだ分からない?
みなまで言わすな!いざさらば!